こんにちは。
わたしスタイルLABOのacoです。

本日も終活のお話。

お葬式の種類と費用の相場

お葬式にはいくつかの種類があります。

最も一般的なのは「一般葬」で、親族だけでなく友人・知人も参列するスタイルです。
そのほかに「家族葬」や「直葬(ちょくそう・火葬のみ)」、宗教色のない「無宗教葬」などがあります。

費用の相場は地域や内容により大きく異なりますが、一般葬の場合は全国平均で100万〜150万円ほど。

家族葬でも70万〜100万円、直葬であれば15万〜30万円程度が目安といわれています。

東京のお葬式事情と「焼却費」の問題

東京23区内で葬儀を行う場合、火葬費用(焼却費)が大きな負担になることがあります。

東京23区内の火葬場には、公営と民間の2種類がありますが、公営の火葬場はわずか2か所しかありません。

ひとつは臨海斎場(大田区)で、5つの区(港・品川・目黒・大田・世田谷)が共同運営しています。
もうひとつは瑞江葬儀所(江戸川区)で、23区内では唯一の都営火葬場です。

これら公営火葬場の火葬料金(大人)は以下のとおり(2025年7月時点):

  • 臨海斎場
     組織区内住民:44,000円
     組織区外住民:88,000円
  • 瑞江葬儀所
     東京都民:59,600円
     都民以外:71,520円

公営の火葬場の利用には、居住地の条件や混雑状況が影響するため、誰でも簡単に使えるわけではありません。希望しても、予約が取れず利用できないケースもあります。

そのため、東京23区内の多くの葬儀では、民間の火葬場が使われるのが現実です。

上記2ヶ所以外だと、具体的には以下の7か所の火葬場があります。これらは戸田葬祭場(板橋区)を除く6ヶ所すべて株式会社東京博善が運営する施設です:

  • 町屋斎場(荒川区)
  • 落合斎場(新宿区)
  • 桐ケ谷斎場(品川区)
  • 四ツ木斎場(葛飾区)
  • 堀ノ内斎場(杉並区)
  • 代々幡斎場(渋谷区)

  • 戸田葬祭場(板橋区)運営会社:株式会社戸田葬祭場

東京博善の火葬料は、2025年7月時点で、普通炉90,000円(大人)とされています。
*参考:東京博善ホームページ「料金のご案内

戸田葬祭場の火葬料は、2025年7月時点で、普通炉80,000円(大人)です。
*参考:戸田葬祭場ホームページ「料金のご案内

ただし、区民葬儀を利用すれば、火葬料が59,600円になる制度があり、23区在住なら誰でも利用できます。

区民葬儀とは?制度のしくみと注意点

区民葬儀」は、東京都23区の住民を対象に、葬祭費用の軽減を目的として各区と全東京葬祭業連合会の加盟業者が提携して提供している制度です。

申し込みは区役所を通じて行い、制度により一定のサービスが定額で受けられます。

区民葬儀で提供される主なサービス例(令和7年度)

  • 祭壇料金(御寝棺含む)
  • 霊柩車運送料金
  • 火葬料金
  • 遺骨収納容器代

※詳しくは東京都葬祭業協同組合の「区民葬儀のご案内」ページ、またはお住まいの区役所でご確認ください。

重要:区民葬儀は来年3月31日で終了すると、東京博善が2025/08/01発表しました。
下部(追記)特別区区民葬儀の取扱い終了と火葬料金の改訂について をご覧ください。

【わたしたちの墓じまい】PR

区民葬儀の指定業者5社に同じ条件で問い合わせてみた

この区民葬儀を頼むのは、どこの会社でもよいわけではなく、指定業者に依頼しなくてはなりません。

区民葬儀の指定業者を調べ(区のHPに載っています)、同じ条件(直葬、必要なオプションなど可能か)で、複数の会社にまずはHPから問い合わせをしました(ホームページのない1社を除き計5社)。

「急ぎの案件ではないので、お時間のある時にお返事いただけたら」とし、返信を待ちました。

すると、以下のような対応の差が。

  • 週末にもかかわらず、すぐ返信が来たのが1社
    文面も非常に丁寧で、わたしの質問にすべて答えてくれていました。
    気持ちに寄り添った内容だったのも、好印象です。
    何度かやり取りをし、見積もりまで依頼しましたが、とてもスピーディだし、内容も誠実で信頼できる印象を受けました。
  • 翌日午前に返信が来た会社が1社、それ以降が2社
    中には一部の質問にしか答えていなかったり、文面も簡素で事務的だったり。
    冷たい印象の会社もありました。
  • 返信すら来なかった会社が1社
    問い合わせを受けたら、せめて返信くらいはしてほしい…そう感じました。
  • メールの型すら整っていない会社も
    宛名もなく、署名もない。ただ要件だけが短い文章で書かれたメールには、あまり良い印象を持ちません。とてもがっかりした気持ちになりました。

こうしたやりとりを経て、最初にきちんと返信をくれた会社にお願いしようと決めました。想定していたより高めでしたが、金額よりも、やりとりの中で「ここなら安心して任せられる」と感じられるかどうかが大切だと思ったからです。

見積もり内容も、想定しない変動はあるという前提で、細かい内訳まで記載されており、とても好感が持てました。

わたしに万一のことがあった時、葬儀社とやり取りをする家族が、なるべくストレスにならないように。

これが亡くなってから調べて…なんてなったら、ただでさえ肉親を亡くしたことで大きなストレスを抱えているのに、葬儀社の対応までひどかったら目も当てられません。

まだ両親も健在ですが、両親に何かあった際はこちらにお願いしようと思いました。

区民葬儀を依頼する葬儀社選びの注意点

  1. 対応のスピードと誠実さを見る
     急なことで慌てる場面だからこそ、事前に対応力を確認しておくと安心です。
  2. 見積もりは必ず複数とる
     同じ「区民葬儀」でもオプションや式場選びで費用は変わるため、比較が重要です。
  3. 必要な準備を家族と共有しておく
     「だれに知らせるか」「どのような形式にするか」などは、元気なうちに話しておくと、遺された家族の負担も減ります。

わたしが決めていること

わたし自身は「無宗教の直葬」を希望しています。

立ち会ってもらうのは、息子、娘、妹、弟、そしてパートナーだけ。
(もちろんそれも本人の希望に任せるし、状況は都度変わります。)

知らせる範囲や時期も明確にしています。

  • すぐ知らせる人:家族、弟妹、パートナー
  • 直葬後に知らせる人:必要なら近しい親戚、学生時代のごく親しい友人
  • その他の友人知人:SNS等で知ってもらえればOKとしています

費用についても、すでに葬儀社から見積もりをもらっているので用意してあります。

また、お墓は都営墓地の合葬墓に申込済みで、火葬後都合のいい日に納骨してほしいと伝えています。

最後に──“そのとき”に慌てないために

ほとんどの場合、お葬式は「ある日突然」必要になります。

大切なひとを亡くして、気持ちがついていかないまま、心も体も疲れている状態で、葬儀のことを一気に決めなくてはならない。

そんなときに頼れるはずの葬儀社が、十分な説明をしてくれなかったり、よくわからないまま言われるがままに契約して、思いがけず高額な費用を請求されるというケースも少なくありません。

だからこそ、元気なうちに少しでも情報を集めておくこと、「どこにお願いしたいか」「どう送られたいか」を考えておくことは、残された人たちにとって、とても大きな助けになります。

そして何より、「これは故人の意向です」と家族がはっきり言えることで、あとから誰かにとやかく言われたり、迷ったりすることが減るのです。

お葬式は「送る人」のためだけでなく、「送られるわたし」の想いも込められるもの。
華美な儀式でなくても、きちんとした人に寄り添ってもらえたら、それだけで十分なのだと思います。

わたしの体験が、これから準備をしようとしている誰かの参考になればうれしいです。

次回は、お墓についてのお話をしたいと思います。

(追記)特別区区民葬儀の取扱い終了と火葬料金の改訂について

昨日記事をアップしたばかりですが、直後に『特別区区民葬儀の取扱い終了と火葬料金の改訂について』というリリースが東京博善から出されました。

① 特別区区民葬儀の取扱い終了について
特別区区民葬儀(以下、「区民葬」といいます。)の取扱いを終了いたします。

② 火葬料金の料金改訂について
区民葬の取扱い終了により生じる差額を区民の皆さまに還元するため、普通炉の火葬料
金を現行の 90,000 円から 87,000 円(小人料金 51,000 円から 50,000 円)に値下げい
たします。

またこれを受けて、特別区長会(東京23区長で構成する任意団体)より、「特別区区民葬儀における助成制度の創設について」というリリースがありましたが、詳細はまだ決まっていないようです。

令和6年 12 月
東京博善株式会社から特別区(東京23区)に対し、区民葬儀事業の運営について、見直しの提案

協議の結果
令和8年3月31 日をもって区民葬儀の取扱いを中止を決定

令和7年8月1 日区民葬儀の取扱いを中止を発表←イマココ

令和8年3月31 日で区民葬儀の取扱いは中止される

詳しくは各リリースをご確認ください。