なぜ今、『論語と算盤』を読み返したのか
こんにちは。
わたしスタイルLABOのacoです。
昨年(2024年)発行された新1万円札の肖像、渋沢栄一の『論語と算盤』を久しぶりに読み直しました。
初めてこの本を手にしたのは、起業したての2011年の頃。
当時、「ビジネスの本質を学ぶならこれ」と人に勧められて買ったものの、途中で挫折してしまった経験が。
それから10年以上が経ち、3年前わたしは脳卒中を経験し、働き方どころか日々の生活も大きく変わりました。
最近、Xで『論語と算盤』を読んだ人の感想を見かけたことをきっかけに、「もう一度読んだら、今のわたしにはどう響くんだろう」と思い、今回は挫折しないよう漫画版を手に取ってみました。
改めて思い出した『論語と算盤』の核心
渋沢栄一が語る「道徳と経済を両立させる」という考え、つまり儒教的な「道」と、現実的な「算盤(利益)」は本来矛盾しません。
「正しい道を歩まなければ、長く利益を生み出し続けることはできない」
というメッセージを一貫して送っています。
今は廃業したものの、起業しビジネスを10年以上継続しいていく中で、この考えは自分のベースにも常にありました。
利益だけを追従し、効率性だけを考えたら一見無駄に思えることも、お客様のためになるのであれば丁寧に仕事を行う。
最近は、タイパやコスパという言葉もありますが、それを重視して「道」から外れてしまったら、いずれ「算盤(利益)」もついてこなくなる。
逆に「道」から外れず、コツコツとやればいずれ「算盤(利益)」はついてくる。
本当にそう思います。
起業し10年以上続けられたのもそのおかげ。
創業数年から5年で廃業する人も多いといいますが、同時期に立ち上げたもののすぐに消えていった人もたくさんいましたから。
渋沢栄一から学んだ「いまここ」の積み重ね
わたしは、14歳の頃からずっと「大切なのは、今、ここ」という価値観を大事にしてきましたが、改めて読んだ『論語と算盤』は、この価値観と深くつながっているように感じました。
例えば『論語』が教えるのは、派手な目標よりも日々の小さな行動です。
・正しいと思うことを淡々と続けること。
・人としての道を曲げないこと。
・信頼を大事にすること。
どれも、病気を経験した今のわたしには、とても響きました。
大きなことはできなくても、その日の小さな積み重ねならできる。
1日1ミリでも前に進めれば、それで十分。
そんな気持ちで過ごしている今の自分にとって、渋沢栄一の言葉は励ましそのものでした。
10年前と今で、本の意味がどう変わったか
読み終えたあと、一番強く感じたのは「人は変わるし、本から得るメッセージも変わる」ということ。
10年前は、ビジネスやキャリアの視点で読もうとしていたけど、今は、人生や価値観の視点から読んでいます。
・何のために働くのか
・どう生きたいのか
・誰とどんな関係を築きたいのか
・人生をどう終えていきたいのか
そもそも自分は「どうありたいのか」
「論語と算盤」は、それらの問いに応える内容としても捉えられます。
漫画版は、難しい言葉もスッと理解できるように噛みくだいているので、古典が苦手な人にもおすすめです。
小学校高学年とか中学生くらいなら、子どもでも読める内容なので、最初の入門書としては読みやすいのではないでしょうか。
ビジネス書としては物足りなさを感じますが、これを足がかりに、次は新書版を読むのもいいかもしれません。
これから、この本をどう生かすか
わたしは今、脳卒中の経験やリハビリについて、また終活や心理カウンセリングを学びながら情報発信をしています。
「わたしの経験が誰かの役に立つなら」という思いが原動力です。
『論語と算盤』は、その方向性を後押ししてくれる一冊でした。
・正しく生きることと、現実的に生きることは両立する
・人としての道を大切にすれば、利益はあとからついてくる
・小さな「いま」を積み重ねれば、人生は必ず動く
そんなメッセージを、これからの活動にもつなげていきたいと思います。
人生の途中で立ち止まった時、読み返したい本です。
