「メンタル弱い人って、ものごとの見方が“減点方式”なんだよね」
今朝、X(旧Twitter)で目にしたこの言葉に、思わず大きくうなずいてしまいました。
わたしもずっと同じことを思っていたから。
減点方式と加点方式──同じ現実の“見え方”が違うだけ
たとえば、コップに水が半分入っている状態を見たときに
「半分もある」と思うか、「半分しかない」と思うか。
現実としてのコップの水の量はまったく同じ。
でも、その捉え方によって、心に生まれる感情は全く異なります。
これがまさに、「加点方式」と「減点方式」の違い。
- 加点方式の人は、「思ったよりよかった」「予想以上だった」とポジティブな要素を見つけ、日常の中に“ラッキー”を感じて生きています。
- 一方で減点方式の人は、「ここが足りない」「思ってたのと違う」と、いつも理想と現実を比べてがっかりしてしまう。
どちらの捉え方をするかって、結局は「思考のクセ」なんですよね。
でも、どちらを選ぶかは自分で決められるはず。
減点思考の裏にある「依存」と「期待」
わたしが感じるのは、減点方式で物事を見る人ほど、どこかで「他人に満たしてもらおう」という気持ちが強いということ。
- 誰かが自分を幸せにしてくれる
- 誰かが自分の期待に応えてくれる
- 誰かが自分をわかってくれるべきだ
でも、それが叶わないと、今度は逆に「自分が不幸なのはあの人のせい」といった他責の思考に陥ってしまう。
一方、加点方式の人は、そもそも他人に期待しすぎない。
だから、ちょっといいことがあると「わ、嬉しい!」と素直に喜べる。
この違いって、実は「依存の度合い」の違いなんじゃないかと。
もちろん人間ですから、落ち込むことやネガティブな気持ちになることもあります。
でも、
「自分の人生のハンドルは自分で握る」
誰かに幸せにしてもらうのではなく、わたしが自分を幸せにする。
そういうスタンスでいれば、必要以上に負の感情に取り込まれないし、周りのエネルギーまで削らないで済むので、わたしは昔からそうしています。
負のエネルギーは“感染”する
心理学には「感情の伝染(emotional contagion)」という言葉があります。
わたしたちは、知らず知らずのうちに周囲の人の感情を“もらってしまう”。
いつもネガティブな話ばかりしている人や、文句や不平不満ばかりの人と一緒にいると、だんだんとこちらまで気持ちが沈んでいく。
それが長く続くと、まるで自分のことのようにエネルギーを吸い取られて、心が消耗する。
とくに共感力が高い人、繊細な人ほど影響を受けやすいとも言われています。
(※参考:Hatfield et al., 1994, Emotional Contagion)。
わたしもこう見えて、子どものころから感受性が強いので、自分を守るためにもなるべくそういった人とは距離を置くようにしています。
「距離をとる」はわがままじゃない。自分を守るための選択。
相手の愚痴や不満に、つい「聞いてあげなきゃ」と思ってしまう優しい人も多いと思います。
でも、いつもその役を担ってしまうと、自分自身が壊れてしまうことも。
だからこそ、自分の心の健康を守るためにも、次のような工夫が必要です。
■ ネガティブな人と距離をとるコツ
- 関わる時間を意識的に減らす(LINEの返信をすぐにしない、会う頻度を調整する)
- 「聞き役」にならないと決める時間をつくる
- 自分が落ち着ける人・場所・時間に意識的に触れる
- 愚痴を受け止めるのではなく、話題を変える・スルーするスキルを持つ
何よりも大切なのは、「わたしが壊れないこと」。
そのための「ちょうどいい距離感」を持つことは、わがままではなく、大切な自己防衛です。
おわりに──幸せは、「探すもの」じゃなく「気づくもの」
同じ現実のなかでも、見え方は変えられる。
今から15年前、わたしはまさに「過去の出来事が自分の中で変わる」体験をしました。
「過去と他人は変えられない。変えられるのは自分と未来。」
ずっとそう思っていましたが、当時学んでいたコーチングスクールで公開コーチングを受け、自分の中では「負のイメージがあった出来事」がガラリと変わったのです。
過去の出来事はコントロールできないけど、捉え方を変えることで、まったく違う位置付けになる。
「自分の人生は自分でコントロールできる。」と思えた瞬間でした。
そして、ものごとの捉え方ひとつで、心の健康も変わってくるもの。
わたしは、日常の小さな「よかった」を見つけて感謝しつつ、
「自分の機嫌は自分でとる人生」を、歩いていきたいと思います。
参考文献:
- Hatfield, E., Cacioppo, J. T., & Rapson, R. L. (1994). Emotional Contagion. Cambridge University Press.
- Fredrickson, B. L. (2001). “The role of positive emotions in positive psychology: The broaden-and-build theory of positive emotions.” American Psychologist, 56(3), 218–226.
