こんにちは。
わたしスタイルLABOのacoです。

アドラー心理学との出会いは、今から15年ほど前。
そこで学んだ「勇気づけ」という考え方に深く感銘を受けました。

「勇気」とは困難を克服する活力であり、「勇気づけ」とは「困難を克服する活力を与えること」。
当時は夢中になって勉強し、「勇気づけリーダー」の資格も取りました。

今でもその時の学びが人生の行動指針となり、わたしの支えになっています。
特にピンチ(困難な状況)の時に、その威力を発揮するのですが、まさに人生最大のピンチといえば、今から3年前のこと。

仕事帰りに脳卒中を発症し、駅のホームで倒れ右半身が麻痺し、動かなくなりました。
今も右半身不随と、高次脳機能障害という後遺症が残っています。

→当時の様子はこちら

健康だけが取り柄だったわたしが、あの日を境に、「健常者」から突然「障害者」に。

それまで当たり前にできていた日常生活が送れなくなるという、普通なら絶望的な状況においても、思いのほか冷静に障害を受け止めることができました。

今考えると、なぜならそもそも自己受容ができていたから。
アドラーのおかげだと思います。

障害があろうとなかろうと、わたしはわたし。
「ありのままの自分」は揺らがないし変わらない。

アドラー心理学の魅力と学びの限界

アドラー心理学は「個人心理学」とも呼ばれ、人間を全体として理解しようとする心理学です。

最近では、日本でもすっかり市民権を得たアドラー心理学ですが、わたしが学び始めた頃は、「勇気づけ?なにそれ?」「宗教っぽい」などと言われてしまうことも(汗)フロイトやユングと並ぶ、3大心理学者の一人なのに…。

フロイトが過去の原因に焦点を当てたのに対し、アドラーは「未来の目的」に目を向けました。
そして「人は変われる」「これからの選択が大事」という前向きな考え方を示しています。

「劣等感は成長の原動力」「人は社会的な存在であり、共同体感覚が不可欠」「勇気づけによって人は前に進む」──これらの概念は、人生において困難にぶつかった時、大きな力を発揮してくれます。

勇気とは「困難を克服する力」
勇気づけとは「困難を克服する活力を与えること」

「死んでもおかしくない大病を患う」「中途障害者になる」という、人生最大のピンチに陥った時も、まさに「困難を克服する活力」を与えてくれました。

ただ、自分の子育てや生き方そのものには、大きな影響力を及ぼしたアドラー心理学でしたが、学術的であるがゆえに、人に伝えるには抽象的で分かりづらいのが欠点です。

コーチングとの出会い──実践ありきの学び

そんな中、たまたまアドラーをベースにしたコーチングを受ける機会に恵まれました。
素晴らしい経験でした。

そこで「これだ!」と直感し、すぐにそのコーチが学んだコーチングスクールに入学。

アドラー心理学を体で感じる体験をし、日常のコミュニケーションや行動に落とし込む実践的方法が、ここで初めて見えてきたのです。

コーチングは、心理学を単なる学問にとどめず、実践的なものへと押し上げたもので、「目標達成の科学」とも呼ばれています。

そのためスクールでは、学びの場が座学中心ではなく、とにかく実践体験に重きを置いていました。

形式を覚えるためではなく、「感情を味わう」ためのワークショップやロールプレイがふんだんに取り入れられ、学んだその日から「コーチング的に関わる」という宿題が課されました。

つまり、知識を頭で理解するだけでなく、体験を通じて身体で覚えていくスタイル。
実践ありきの学びだったからこそ、とにかく鍛えられました。


アドラー心理学とコーチングの関係性

ここで整理すると、

  • アドラー心理学は哲学・理念 人間理解の土台を与えてくれる。生き方や人間観の指針になる。
  • コーチングは技術・実践法 具体的な質問法、傾聴、フィードバック、目標設定などのツールを体系化している。

学びを深めるうちに、この両者の関係はこう表すと一番わかりやすいと気づきました。
アドラー心理学=地図(理念)
コーチング=乗り物(実践技術)

地図だけでは動けないし、乗り物だけでは迷子になる。
両方があって初めて「使える」ものになったことを実感しています。

これからにどう活かすか

わたしにとって、アドラー心理学は「人間をどう見るか」「豊かな人生を送るとは」という根本的な姿勢を教えてくれました。そして、コーチングは「その姿勢をどう落とし込むか」という実践方法を与えてくれました。

そして今、「心理カウンセリング」について改めて学んでいます。

かつてコーチングをしていた時には、カウンセリングの領域には踏み込まないようにしていました。

なぜなら、コーチングは「プラス1を2、3にしていく」イメージですが、カウンセリングは「マイナスをまず0に戻す」ことから始めなくてはいけないから。

扱う問題も大きく、責任も重いため、当時の自分には荷が重いと感じていたのです。

しかし、3年前に脳卒中を経験し、後遺症によって障害者となったことで、同じように病気や事故で中途障害を負った人たちとの出会いがありました。

突然の出来事ゆえ、中には身体だけでなく心にも深い傷を抱えている人も。また障害受容という大きなテーマもあります。

そこから、「同じ立場の人間として役に立ちたい」という思いが湧いてきました。

自分自身も右半身麻痺や高次脳機能障害(特に記憶障害)を抱えているため、学びは困難を極めます。
それでも諦めず、地道にコツコツと積み重ねていけたら。

最後に、気持ちが落ち込んだ時に思い出す
大好きな藤井風くんの言葉を送ります。

『まあ、どうせなんとかなります。何があっても。
You’ll be O.K, baby.
Everything don’t need to worry.
Just be happy.
どうせうまくいくんで、最後には。』
(Fujii Kaze Stadium Live “Feelin’ Good”より)

今日もこの言葉に背中を押されながら。
歩みを進めよう。ありがとう。