こんにちは。
わたしスタイルのacoです。
わたしは昔から、政治や社会のことを気軽に話題にする家庭で育ちました。
子どもの頃から、親は必ず投票に行っていたし、食卓ではニュースを見ながら「どう思う?」と語り合うのが日常でした。
祖父母も同じように「国民の声を届けることが大切」と話していたし、選挙のある日は必ず選挙速報を家族で見ていました。
だから、二十歳で選挙権を得たときは、本当に本当にうれしかった。
「これでわたしも投票できる!」と、小躍りして初めての選挙に行ったのを今でもよく覚えています。
期日前投票に行ってきました
昨日わたしは、都議会議員選挙の期日前投票に行ってきました。
障害者になってから、3度目の選挙です。
3年前、脳卒中の後遺症で右麻痺(利き手麻痺)になり、文字は左手で書くようになりました。
でも、左手だけで投票用紙を書くのは、実はとても大変。
用紙がすべってしまい、うまく押さえられないんです。
でも、そんなときにも投票所には安心の配慮があります。
係の方にお願いすると、すぐに「スベラナイト」という滑り止めシートを貸してもらえるんです。

これ、実は家でも使っていて、書類を書かなければいけない時など、とっても重宝しています。
投票所のさまざまな配慮
投票所には、ほかにもいろんな配慮がありました:
- 車椅子のまま投票できるテーブル
- 視覚に障害のある方のための拡大鏡
- 字が書けない人のための代筆サポート(係員に「代わりに書いてほしい」と伝えればOK)
前からこうした配慮はされていたのかもしれません。
でも、健常だったころのわたしは、まったく気づきませんでした。
障害者になって初めて、誰もが安心して投票できる環境がどれほど大切か、身にしみてわかりました。
入院中でも投票できる制度があります
わたしは3年前、脳卒中で倒れ7ヶ月間入院していました。
そのとき、「もし入院中に選挙があったらどうしよう」と考えたことも。
実際にその期間に選挙はありませんでしたが(退院後、参院選があった)、入院中や介護施設で暮らす人でも投票できる制度があることを知りました。
「指定施設での不在者投票」と呼ばれる制度です。
病院や老人ホームなど、都道府県選挙管理委員会が指定した施設が対象
- 本人が病院長に「投票したい」と申し出ると、選挙管理委員会から投票用紙が届きます
- 職員や管理者の立ち会いのもと、病室や共有スペースで投票できます
- 投票用紙はそのまま選挙管理委員会に返送されます
この制度を利用するには早めの申し出が大切で、告示日の翌日から投票日前日までに手続きが必要です。
※詳しくは、各自治体の選挙管理委員会のウェブサイトでご確認くださいね。
選挙は「わたしたちの声」を届けるチャンス
選挙は、ただ候補者を選ぶだけではありません。
投票という行動をもって「わたしたちの声を届けるチャンス」でもあります。
障害があるというと、時に「マイノリティだから声は届きにくいんじゃないか」と感じることもあります。
でも、実際には日本の障害者人口は約1,164万人、総人口の約9.3%。
つまり、10人に1人が障害のある人ということになります。
この数字からも、障害のあるわたしたちの声は、決して小さくない。
だからこそ、「誰もが生きやすい社会」を望むなら、一票を通じて意思を示すことがとても大事だと感じています。
無視できないと感じるくらいに、政治家を動かすには、何はともあれ選挙に行かないことには始まりません。
政策を見ても入れたい人がいない…という場合もあると思います。
それでも、一番マシと思える政党や候補者に一票を投じてほしい。
候補者の考えやマニフェストは、比較サイトなどでも調べることもできます。
みんな選挙に行こう!
投票所には、身体・視覚・書くことへの様々な配慮が整っています。
入院中でも、指定施設での不在者投票が可能です。
そして、障害のある人の声は、社会を動かす力になります。
だからこそ、わたしは伝えたい。
「障害があるからこそ、選挙にいこう!」
来月には参議院議員選挙もあります。
どうかあきらめないで。
投票という行動を通して、わたしの一票が、あなたの一票が、未来を変えると信じています。