こんにちは。わたしスタイルLABOのacoです。

わたしはずっと、考えてもどうにもならないこと、自分が悩んだだけでは何も変わらないことに関しては、あまりクヨクヨしないと決めています。

もちろん泣きたくなるような日もあるけど、それでも「あれこれ悩んでも仕方ない」「泣いても解決するわけじゃないもんね」と思い、自然と気持ちを切り替えるように。

もっと建設的なことに時間を費やしたい。
だって人生は自分が思っているよりずっと短いから。

時間は戻らないから

脳卒中を経験した後も、「なんでわたしが?」とか「どうしてこんなことに?」と、自問することはありませんでした。

どれだけ考えたても、後悔しても何も変わらないから。
時間は戻せないし、後遺症が消えるわけでもありませんし。

明確な答えはないのに、「なぜ?」や「どうして?」と無限ループみたいに問うのは、自分を苦しめるだけ。

病気や障害に限らず、世の中で起きていることって、実は明確な答えがあるわけじゃないことが多いものです。理不尽かもしれないけど。

「Aだから必ずBになる!」という絶対法則がある方が少ない気がします。

「〜かもしれない」という不確かな事実を証明するのに躍起になったところで、時間が戻るわけじゃないですもんね。

「人生 反省すれども後悔はなし」

病気になる前からわたしは、「人生、反省すれども後悔はなし」というスタンスで生きてきました。

やれることはやった。それでOK。
自分自身を後悔させない免罪符のようなものです。

クヨクヨしてる時間があったら、もっとやりたいことを。
悩む時間ってすごくもったいない。

昔、子どもたちが小さい頃、「悩みがあるのは悩む時間があるから。」と言われました。「悩む時間があっていいね、悩みがあるなんて贅沢ね」って。

なるほど。悩む時間がなければ悩まないのか。
当時のわたしは素直にそう思いました。

「明日死んでもかまわないくらい、今日をいっぱい生きる。」
14歳の時からそうやって生きてきましたが、命ある限りまだまだしたいこともあります。

人生は想像以上に短い。

それは、実際に死んでもおかしくない経験をしたことで、ますます実感しています。

だからこそ、クヨクヨしてる暇があるなら、少しでも前に進みたい。
そんな気持ちで毎日を送っています。

62%くらいの悩みは寝れば解決する

わたしの大好きな岡村ちゃん(岡村靖幸さん)は、2018年に放送されたNHK『おやすみ日本 眠いいね!』にゲスト出演した時、

「62%くらいの悩みは寝れば解決する」

と語っていました。

わたしもそう思うんです。
一晩眠ると、悩みそのものが消えなくても、気持ちが少し軽くなって、なんとかなる気がしてくる。

岡村ちゃん理論でいくと、残念ながら38%は解決してないんですけど笑

とにかく「寝るのは大事」!!

「時間薬」と科学的背景

寝ること以外だと、世間ではよく「時間薬」って言いますが、実はこれ、ちゃんと脳の仕組みとしても裏付けがあります。

心理学では
フェーディング・アフェクト・バイアス(Fading Affect Bias)
という現象があって、

“つらい記憶に伴う感情は、時間とともに薄れていく”

つまり、つらい出来事の記憶そのものは残っても、それに結びついたネガティブな感情は、自然とやわらいでいく。

脳には、不要だったりストレスになりそうな記憶を“抑制”したり“忘却”するメカニズムがあります。

マウスの実験などでは、扁桃体と前頭前野の連携によって恐怖記憶を消去できる可能性も示されていて、わたしたちの脳には「つらさから自分を守る力」がちゃんと備わっているそうです。

わたしの忘れ上手な脳

わたしはもともと、マイナスの感情や思い出を忘れやすく、良い思い出ばかりが心に残るタイプです。

だからこそ、時間が経つほどに「ま、いいっか」で軽く流せてしまう。
(それを「楽観主義」と呼ぶのかもしれません)

実は、今は高次脳機能障害による記憶障害があって、なおさら忘れっぽい日々なのですが……よくよく思い返せば、子どもの頃からずっとそうでした笑

三歩あるけば忘れる「ニワトリ」と、子どもたちに冗談まじりに言われるほど。嫌なことほどスッと抜けていく性格でした。

ある意味、脳の“忘却力”にはずっと助けられてきたのかもしれません。

「なんかモヤモヤしたけど、まぁいいや」って思えるのは、わたしの強みかも。

忘れることで、今日を生きられる

冗談はさておき、高次脳機能障害による記憶障害って、本当にやっかいです。かなり切実なことも…。

「あれ?何を言おうとしたっけ?」とか
「さっき誰と何を話してた?」とか
そんなふうに記憶が長持ちしないことが、日常茶飯事。

自分が頼りなく感じて、しんどくなる日もあります。

実際に困ることも多々あるので、ツールを使うなどして、「記憶」ではなく「記録」に頼るといった工夫と努力は欠かせません。

でも「忘れること」は、ネガティブなことばかりじゃない。

嫌なことを忘れる。
ツラさを薄めてくれる。

その点において、「忘れっぽい」って、じつはすごく強い生き方なんじゃないかと思います。

過去を悔やまず、いまを大切に。

クヨクヨしてる時間があったら、やりたいことをひとつでも。
人生は自分が思っているより短いから。

一度死の間際まで行った人間なので、説得力が違うでしょ?笑